VR機器をレンタルしてみた。その1
こんにちは。
VRやらMRやら、気になってはいるのだけれど、初期の機体抽選販売で挫けてそこからずるずると買えずにここまで来てしまった私です。
つい先日(2019年6月中旬ごろ)Twitterで話題になった、「VRが視力回復に良いかもしれない」という話で再び気になったので思い切って借りてみました。
お借りしたのは、当サイトおなじみDMMいろいろレンタルさんです。
ちょっともう一回別のタイプのものも借りてみたいなと思ったのですが日程的に続けては借りないので選定基準と感想をまとめておきます。
先に結論ですが自分のスタンスの問題もありまして、
①接続方法や必要な配線・スペースについて確認が必須のためできればほしい機種をレンタルして確認した方がいい。
②何がしたいのか明確な方がいい。いつかあんな感じのことがしたい、ではなく今これがしたい、が動機になっている場合でなければ購入は難しい。
③体質的にVRそのものが向いていない(将来の技術向上でマシになるかもですが)人もいるのでとにかく試した方がいい。
……という感じでした。
機器の選定について
2019年7月末の現在、VR機器には大きく5つの有名どころ(?)があります。
PCを買ってきてOSを書き換えたりだとか、スマートフォンのiOSとandroidで同じアプリが使えたりだとか、そういう共有化のような仕組みはあまり機能していないので、選定には特に気を使います。うっかり自分のPCにHDMIポートがなくて泣きを見ましたので、接続配線までチェックしましょう。ちなみにHDMI変換用のコネクターは、まずレンタル品には入っていません。事前にHDMIポートを確認or変換機などは用意しましょう。
また、私が誤解していたのでちょっと補足しますと、①VRは自分の視界の外、後ろ側まで画像が用意されていて、景色の中に没入する感じです。これとは別に②ヘッドマウントディスプレイとして自分の目の前1~2メートルくらいの位置に平面の画面として画像を出力するタイプの出力があります。頭を振っても画像は動きません。
体感すると全然別物なのですが、借りてみるまで①②それぞれへの期待がごっちゃになっていました。
☆眼鏡を使用している人
私も眼鏡使用しております。眼鏡対応していれば眼鏡対応と書いてあります。借りてみた機器では額や鼻、頬などに当てるクッションが厚め、かつゴーグル内部の隙間に眼鏡も入るよ!といった感じ。変わったデザインのパーティー眼鏡とかだと入らないんじゃないかと思いました。
眼鏡が入るのですが、5~10分程度して機器があったまってくると眼鏡が曇ってしまいました。
そのまま耐え続ければ曇りが晴れてくるのかもしれないですが、(ゴーグルを跳ね上げて外すタイプだったので特に?)ゴーグルの取り外し、再装着の際に邪魔になりがちだったためコンタクトに切り替えました。
ゴーグルのつけ方(それも失敗寄りのとき)にもよりますが、ゴーグルのレンズにまつ毛が当たるような距離になったこともありますのでゴーグルの破損を防ぐ意味でも、体質が許すのであれば裸眼・コンタクトでも使用をお勧めしたいです。
MR (Windows PCに接続するタイプ)
Windows Mixed Reality 対応、という表示があればこのタイプ。MRとして書いていることもあります。
PCが対応しているかを必ず確認しましょう。(MS公式サイト)
ちなみに私が借りたのもこのタイプなので今回の記事ではこのタイプメインで書きます。
このタイプでは主に、Microsoft Storeにある動画やゲームを遊んだり、Steamなどで購入したゲームを遊ぶ、が主な遊び方になります。
PS4などのゲーム機のVR出力には基本的に対応していませんので注意しましょう。遊べないわけではないのですが、単なるヘッドマウントディスプレイでの操作になります。Youtubeなどの動画も同じく、ヘッドマウントディスプレイ鑑賞になります。
基本的にゴーグルにセンサーがついていて、カメラやプレイエリア確保が必要ない(もしくは用意ハードルが低め)ので、
対応できるPCと、対応するゲームがプレイしたいのであればこのタイプに落ち着くでしょう。
ゴーグルにスマートフォンをセットして見るタイプ
一番手軽でちょっとお試し、という場合でも購入して問題ない価格帯のものが多いです。
スマートフォンをセット、というお手軽さですがアプリが充実していますので動画系のコンテンツを見る方ならお勧めです。
基本的に軽いですし、元がスマートフォンなので家のどの部屋でも、出先にだって持っていけます。
お手持ちのスマートフォンに利用したいコンテンツが入れられるかと、スマートフォンのサイズに合ったゴーグルを用意すること、の2点には注意しないといけませんが、VR入門というならこのタイプから始めるのが良かったかもしれません。
ちなみに色々レンタルさんではスマートフォン+ゴーグルの便利セットも扱っています。
Oculasシリーズ
VRといえば、なOculas。2019年7月現在でオールインワンタイプ(PC接続不要なタイプ)のQuest、PC接続するRift s、Qusetに同じくオールインワンタイプのGo(やや性能が控えめ)の3タイプがあります。
PC接続しないのにどこのVRコンテンツを見るのか、というとOculasもAndroidで開発されているのでQuestとGoについてはスマートフォンをゴーグルにセットするやつとアクセスできるコンテンツが一部かぶります。
RiftはPCに接続して使います。Steamのゲームなどが遊べて、後述のVIVEシリーズと共にVRでゲームをするという時の一般的なイメージに近いものになります。
VIVEシリーズ
PCに接続するタイプですが、モーションセンサーを外付けするタイプで接続するPCの要求スペックも高め、お値段も高めですが総じてレビュー評価も高い本格仕様的なシリーズです。最大ルームスペース3.5Mを設定できますが日本の一般家庭で用意するのは困難だと思いますのでその能力をフルに活かせるかどうかが主な争点になります。
Steamのゲームのほか、メーカーであるHTCが展開しているVIVE PORTでゲームを購入することができます。(VIVE PORT自体はOculasRiftやMRでも利用できます)
レンタルで最高のVRを体験してみる、という趣旨であれば一番重要度が高いかも。PCとセットになったレンタルセットもあるので思い切って見るのもいいと思います。
PS VR
これだけ色々競合があっても、ひときわ輝いてるのがPS VR。なにしろ親機(?)がPS4なのでPS4さえ持っていれば敷居がものすごく低い。(持ってないとOculasとVIVEの中間くらいに上がる)
そろそろヴァージョンアップが来てもいいくらいの期間が過ぎているというのもあり、画質的には超綺麗!とはいかないでしょうがとにかくPSソフトが遊べる。VR対応のキラーソフトといえるものはまだ見当たりませんが、グランツーリスモのVRとか考えただけで楽しそうですよね。もともとグラフィックに力の入ったソフトも多いですし、ヘッドマウントディスプレイとしてPSソフトを遊ぶのも楽しそうです。
難点は、レンタルしているところが限られる(DMMの色々レンタルにはない)のと、配線が複雑になるところです。
PS用、みたいな名前になっていますがPS4でYoutubeやNetflix、DVD、BD再生機能が入っているので動画・映画の鑑賞にも使えますし、各種レビューでもなかなかの高評価を受けています。
配線は面倒そうですが、SONYさんも自覚があるのか各コードに番号振ったり差し込み口に記号を振ったり説明動画があったりものすごく親切に説明しているのでまず間違えない作りになっている点が非常に高評価を受けているのもポイント。
実際に借りた機体についての感想
実際に借りたのは富士通さんの「MRヘッドセット+コントローラ FMVHDS1」
セットアップがなるべく楽そうで、VR動画を見てみたかったのと、リモートプレイ機能を使えばPS4のゲームもプレイできる、Steamも遊べる、ということで選びました。
……のですが、なんとコントローラーが片方動かなくて動画鑑賞とチュートリアルフィールドを歩くのが精いっぱいでした。
それでもVRってこんなもの、とかヘッドマウントディスプレイとVRをごっちゃにしていた部分がクリアになったので次は何を借りようかと思っています。
接続とセットアップ
先述の通り自PCにHDMIポートがないのを見落としており、ノートに接続する羽目になってしまいちょっと慌てました。
接続自体は難しくありません。VR機器に手を出す程度の興味と知識があれば問題ないでしょう。
セットアップも簡単で、多分MR機器はこの辺共通なのでドハマりしてVR機器を買い替えるときも安心ですね。
機器設定で目の間の距離を元の設定よりも広くした方が自分には合っていました。初期設定だと何となく寄り目になっているような感覚がしたので広くしたらアタリました。設定の際の間隔目安として頭の片隅で覚えておいてもらえればと思います。
VR体験
あたりをぐるっと見回せる、というのはゲームでも体験していたと思っていたのですがVRの動画ってなんかまた違うんです。
画面の中で回るんじゃなくてあたり一面が回るって、感覚として大分差があるようでした。
MRでの動画はホームメニューから360°動画、というコンテンツ群があってそこから見ていたのですが、サーファーの方の動画が一番面白かったです。波のトンネルを抜けていくんですけど、カメラを持っている人の前方を見て「へー」と思った後に、サーファーの方の後方で波が崩れていくのを見ていたり、側方の壁のようになった波を見てみたりと「いや、サーファーの人ってこんな景色見てるの?そりゃサーフィン楽しいよね!こんな景色が広がってるなんて知らなかったし、思いもよらなかった!」と非常に関心してしまいました。
スキーのジャンプとかハーフパイプとか体操のVR動画もちょっと見てみたい……。
チュートリアルフィールドを歩き回るのはまあ、ゲームと同じような感覚ですかね。
ヘッドマウントディスプレイ体験
未来感があってかなり楽しいです。説明書でもチュートリアルでも色々説明されるのですが、自分の視界の中だけにディスプレイが設置されてそれを覗きます。VR空間の中にブラウザのウィンドウやゲームのウィンドウ、はたまたデスクトップをウインドウで開いて見ます。綺麗に正面に配置するのにちょっとコツがいるかもしれません。
VR画像だと、周囲全方位に映像が映るので正面がどうとか気にしなくてもいいのでこの辺ちょっと落差があるかもしれません。
VR体験についての感想
とても興味深かったです。アニメや映画、ゲーム、漫画で見たような世界が体験できました。
惜しむらくは先述の機体不具合によりゲームプレイができなかったところ。
また、個人的に気になっていた視力回復効果ですが、個人的にはかなり期待できると思います。
眼鏡に比べて度を低くしてあるコンタクトでVR空間を歩き回ったりVR映像を見ていたので普通なら良く見ようとして目が疲れそうなものですが、あんまり疲れを感じなかったです。両目がそれぞれ真正面の位置にあっても立体像が見えるので普段の寄り目的なものの見方をしなくていい分疲れないのでは、というVRで視力良くなるのでは説に一層の期待を感じました。
次はPSVRやOculasも試してみたいところです。