お掃除ロボットって結局何が良いの?片付けないと使えないの?
こんちには。
ルンバに代表されるお掃除ロボットについて、「気になっているので使っている人からの情報が欲しい」と思い始めた人向けです。
近年では拭き掃除をしてくれるタイプのお掃除ロボットも登場しましたがここではルンバに代表される掃き掃除タイプについて記事を書きます。
私はルンバ→ルンバ→minimaruと使用しているので丸形・ランダム走行型のお掃除ロボットに偏った記事になっておりますのでご了承ください。
結論を先に言っておくと①作動環境に性能が左右される②かなりのゴミ・埃除去率を誇る③ブラシに不具合が起きがち(←簡単に交換できる)④そこそこの音がするので実は作動時間を選ぶ、です。
また、よく言われているのですがエラーが出たときに救出しに行ったりを繰り返していると不思議と愛着がわきます。
お掃除ロボット概要
一旦スイッチを入れると、部屋あるいは指定した区間を自動で移動しつつ掃き掃除してくれるロボットを指します。
iRobotさんから販売されたルンバが代表的な商品で、一定の区域を障害物に突き当たったり、段差を感知したり、セットになっているポインターの境界を感知した時に自動で角度を変えて勝手にお掃除をしてくれます。自分で充電ステーションに帰還してくれる機能がついているロボットもあり、こまめな掃除を自動で行ってくれる凄いロボットです。
今では様々なメーカーから販売されていまして、機能や外観も様々、価格も30,000~80,000くらいとピンキリです。
センサーの方式や、部屋の作りを覚えるかだとか、リモコン、スマートフォンで操作できるか、お掃除能力の高低などかなりメーカーの特色が出ている商品なので、家電好きであれば各種を見比べるだけでもかなり楽しいです。
あとでも紹介しますが購入を検討しているのであれば一度レンタルで試してみるのをお勧めします。
借りてみて間取りや生活スタイルとの相性をみてみるのが失敗を防ぎます。
動作の特長
特に組み立てなどはありません。充電ステーションを設置、ルンバではバーチャルウォール(お掃除区画を設定するポインターを設置するくらいでしょうか。
リモコンか本体についた電源ボタンを押せばお掃除を開始してくれます。
部屋を端から端まで動くタイプやセンサーで探したゴミをめがけて走るタイプ、ランダムに走るタイプと搭載されているセンサーとAIに応じて色々あります。
障害物に対して
基本的に一度ぶつかり、ぶつかってから角度を変えて進みます。マップを覚えれば別ですが壁際などでは連続してぶつかります。
元々そう速度があるわけでもなく(壁際などでは特に数回ぶつかると小刻みに動き始める)ぶつかることを考慮して設計されているので人に当たっても衝撃という衝撃はありません。乳幼児に対しても、びっくりしたり、何度もぶつかってくるのが怖くて泣いてしまうことはあるかもしれませんが、当たったのが痛くて泣いてしまうようなことはないでしょう。
椅子の脚の間などにも入りこんでお掃除してくれます。本体が大きいものはつっかえがちになりますが、それでも角度を変えてそのうち脚の間から抜け出していきます。
もちろんですが、お掃除ロボットが入っていけないような狭いところはお掃除されません。
脚の低いソファーや家具と家具の隙間についてのお掃除は無理です。
お掃除ロボットは足元の段差に比較的弱いです。敷居は超えられます。大体2cmの段差は可、としているメーカーさんが多い印象です。絨毯からフローリングに降りるのは何とかなりますが、座布団やクッションに乗りあがることは難しいです。(結構な吸い込み力があるので、布を吸い込んで進めなくなってエラーになることもあります)
何事か問題が起こると、エラーです!と鳴く(電子音声で喋ったり、エラー音が鳴る)ので救出しましょう。
☆軽くて動いてしまう家具などの障害物
キャスターがついているタイプの椅子やティッシュペーパーの箱などはお掃除ロボットに押されてどんどん移動します。そのうち壁に当たるなどしてルンバが角度を変えたときに置き去りにされます。また、ゴミ箱などは倒れてしまうことがあります。
掃除区画の外に出すか、お掃除ロボットに押されても動かないものの上に置くなどして対応することになります。
☆部屋が片付いていないと使えないって本当?
残念ながら本当です。
「お掃除ロボットが吸い込めないもの、倒せないもの」がガンガン置いてあるだけの状態であれば、入り込めるだけの隙間を塗ってお掃除ができます。例えば小学校の教室のような、机と椅子だらけのところなら掃除できますが、一般家庭で特にある(と思っているんですけど)洗濯ものだとかちょっとした書類が散らばっているとかそういう部屋だと吸い込めないものを吸い込んでしまってお掃除ロボットは停止してしまいます。
綺麗に掃除しないと使えないんじゃん、意味あるの?と思った方、意味あります。
一度綺麗にしたところを綺麗に維持するのに非常に役に立つのです。
特に絨毯。大きいものだと掃除機をかけるのも一苦労ですが、お掃除ロボットはまんべんなく掃除してくれて、しかもダストボックスを見る限り毎回それなりの埃を取ってくれています。多分掃除機よりも対絨毯のお掃除力が高いのでしょう。
また、後でお掃除ロボットが走れなくなるから、と床に物を放置するのを家族みんなで遠慮し始めるなど綺麗な部屋の維持にちょっと違う角度で貢献してくれる部分もあります。
廊下、お手洗い、脱衣所など物の少ない場所であれば、お掃除ロボットを一息に走らせることができるコースを作ってそこだけ作業してもらうのもアリです。(後述します)
充電
基本的には先駆していたルンバに追従し、おおむねの商品が充電ステーションに帰還してくれる作りになっています。
が、私の家(一戸建て住宅)ではお掃除ロボットが充電ステーションの位置を把握できない使い方(*)になってしまっているためか、自力で充電ステーションに戻ってはもらえません。しかしそれでもいいのです。
お掃除ロボットは掃除機よりもずっと小型で運ぶのに苦労もなく、また毎回ソコソコのゴミを取ってくれるので、ダストボックスからゴミを取り除いて人力で充電ステーションにセットしています。
(*)充電ステーションから人間が取り上げて廊下に運んだり、来客に合わせて部屋の一部のみに使用したり、1部屋だけではなく複数個所で使用しています。普通に考えてマッピング機能の働きようがありません。
電源に接続された充電ステーションにセットすると充電マークやランプが点灯します。特に人間が置いた場合はちょっとズレておいてしまって充電できていない、ということもありますので充電マークを確認しておきましょう。
メンテナンス
吸ったゴミの取り除き
ゴミの取り除きについては本体に入っているダストケースを取り外してゴミを捨てるものが一般的です。ダストケースが水洗いできるタイプだとお手入れが非常に楽です。また、ダストケースの容量が多ければ単純にゴミ捨て回数が減ります。
とはいえ、なんとなく結構な頻度で確認、ゴミ捨てしてしまうんですよね。自動で掃除してもらった成果を確認してもらいたくなってしまいます。
ブラシの交換
今まで3台のお掃除ロボットを使っているのですが、ロボットの前面にあるブラシが壊れやすいようです。各メーカー交換用のブラシが売っているのですが、先に交換用の予備を付けているメーカーもあります。
交換自体は簡単に済むので気に入った機種であれば1~2回は交換することを覚悟しておきましょう。3回目の交換をするころには次の機種に目を向けてもいいと思います。
使用に向いている環境・使用例
細々としたものを床においていない部屋向きです。
廊下やお手洗い、脱衣所も掃除できます。
廊下からお手洗い、廊下から脱衣所、など小さめの範囲であれば一緒に掃除してもらえるように漫画雑誌などの障害物でお掃除コースを作っておくととても楽です。
またリビングの掃除をしてもらう時には椅子を一旦小学校の掃除スタイルのごとくいくつかは机の上にあげてしまってから掃除したり、
厚めの漫画雑誌などでお掃除してもらう区画を日替わりで区切って掃除してもらっていたりもします。
障害物が少なかったり、マッピング機能が働くもしくはゴミセンサー方式(探知したゴミめがけて走っていくタイプ)のお掃除ロボットであれば日によってはお掃除が短時間で済む場合もあります。
毛足が短いものであれば絨毯にも使えます。
使用できない・避けた方がいい環境
細々したものが床においてある部屋。すぐにエラーになってしまいます。
大きい段差は登れません。(敷居程度なら乗り越えられます)
浴室など水濡れするところには使用しない。
玄関や出窓など外に出てしまう可能性がある場所も避けましょう。たまに家出ルンバについてネットで取り上げられています。
選び方
スマート家電として日々進化を続けているため、選び方も多岐にわたりますが、
①センサー方式&走行形式
→お掃除時間、電気代、家具配置(家具へのぶつかり頻度)、お掃除対応範囲にかかわります。
②機能
→お掃除モード選択機能や、スマートフォンで指示できる機能、タイマー機能など各社に特色があります。
③音
→なかなか確認し辛いのですが、ブラシを回転させる音や、走行音のほかに、家具にぶつかる音がします。
①~③の総合値で値段がついているので価格から選ぶのはあまりお勧めしないです。
センサー・AIが優秀なものが高額になっていきます。ついで機能、吸引力やブラシの良しあしなどのお掃除能力、といった感じでしょうか。
私は結構音が大きいな、といまだに思います。
最初は夜寝ている間にお掃除ロボットを作動させるつもりだったのですが、夜中に1階でお掃除ロボットが家具や壁にぶつかって動き回っている音が2階の寝室からだと誰かが動き回っている? 強盗でもいるの?という感じに聞こえてしまい、ドキドキしながら階下へ降りることになったため、今では昼間にお掃除ロボットを走らせています。
仕組みとサイズの都合、音についてはどうしようもない部分もありますので、できればレンタルで借りるなどして動作音がどの程度か確かめてみるのをお勧めします。
また、ペットなどがいる場合はペットがいる部屋で使うか使わないかも考えておきましょう。
結構な音がするので苦手とする動物もいると思いますし、動いてきたのに驚いて飛び掛かってしまう可能性もあります。
YouTubeなどではルンバに猫が乗って移動していく可愛らしい動画もありますが、それぞれのお家の仔の性格と体格を考えて購入してください。
中々のお値段がするので購入後速攻で破壊されてしまうと辛いと思います。
買い替え
お掃除ロボットは前面についているブラシが最も壊れやすいのは先に述べた通りですが、ほぼ毎日使っていると2年程度で他にも不具合が出てきます。充電ステーションでうまく充電できなくなってしまったりと充電式の機器にありがちな不具合が起きます。最終的に何の障害物もない廊下で頻繁にエラーを起こして停止してしまうような状態になったら買い替え時です。(そこまでの状態になるまでは意外と使えます。三つ又の前面ブラシが二又になった状態でしばらく使っていたりもしました)
お掃除ロボットは年々進化しているので買い替えるころにはグレードが上がっていますので同じシリーズの後継機を買うもよし、ほかのシリーズを試してみるも良しです。
総括
使用環境を選ぶお掃除ロボットですが、小さな区画でも任せられれば意外と負担が減ります。
性能と価格が比例しているので選ぶときには各メーカーのお掃除ロボットをよく比較しましょう。
比較記事も多く書かれているので、ネットでのレビュー検索もおすすめです。
一度レンタルしてみて、使用感を確かめるのが非常におすすめ。
同じシリーズ内であれば、レンタルしたものよりも良くなる悪くなるの判断が簡単で、
他社の製品に対しても、あの機能と同じものがついている・ついてない、この機能があれば確かに便利そう、などの判断がつきます。
また、実は家のスタイルに合わなかった、思ったより大きい、うるさすぎる、期待外れ、などの失敗が防げます。
買って使っていくうちに、壁際に向かって細々方向を変えつつ突進してお掃除していく姿が一生懸命に見えたり、
エラー音が鳴って救出に行くときについ話しかけてしまったりと、不思議な愛着がわいてくるので是非、長く使えそうな機種を選んでいただきたいと思います。