2019年3月17日
こんにちは。
一時は猫も杓子もニコニコ動画、でしたが近年は他にも動画配信サービスが台頭してきたり、SNSサービスで動画が投稿できるようになったため、かつての様な勢いと影響力からはやや退行している感のあるニコニコ動画。
今現在(2019年3月現在)、ニコニコ動画のプレミアム会員に加入する必要があるのか考えてみました。
(ちなみに私はニコニコ動画のRC時代にアカウントを取ったのですがプレミアムになったのは3〜4年前です)
結論先に言うと、①ここでしか公開されない生放送配信を見る必要がある。②ニコニコ動画で動画の投稿がしたい。③アプリ版のニコニコ動画のユーザー④ニコニコ動画投稿で収益を得たいのうち①②であれば月額540円に納得できれば加入、③は加入を推奨、④は問答無用で加入、というのが私の見解です。
ニコニコ動画とは?
概要
会員制の動画の投稿サービスです。ユーザーが投稿した動画を別のユーザーが閲覧出来ます。
独特なのは投稿者ではないユーザーが投稿された動画にコメントやタグを付与できること。
特にコメントについては動画の中の何秒目から表示、と指定して投稿し、投稿されたコメントが動画が進むのに連れて画面上を大量に流れていく様子が特徴的で、一部の映画やドラマでもそれを真似たPC画面が映り込んだりしていました。「いわゆるオタクの盛り上がり」方として分かり易くインパクトがあった訳ですね。
時間指定して文字を表示できることを利用して画面上にAA(アスキーアート)を作ったり、投稿された楽曲の歌詞をカラオケさながらに表示したり、とコメント自体の技や完成度が賞賛されるなど特殊な文化が形成されています。
タグについても同じくで、基本的な用例はタグに大百科というこれまたユーザー投稿による簡易wikiのような説明書きがつけられており、同じタグを使った関連動画の紹介があり……とニコニコ動画内では動画同士の横の繋がりも強いです。投稿者ではなく、視聴者が繋がりを付けていけるのが大きいですね。
利用できるコンテンツ
動画に特化しているのはもちろんですが、ニコニコ静画、という一枚絵(いや何枚でも良いのですが)の投稿コーナーや、SNS系ゲームも有ります。(動画に付随するコメントやタグの大百科についてはここでは述べません)
>動画系
一般動画(投稿・視聴)
生放送動画(投稿・視聴)
チケット制有料生放送(視聴)
チャンネル登録制有料生放送(投稿・視聴)
アニメ配信(視聴・無料あり)
>その他
ニコニコ静画
ニコニコゲーム
ブロマガ
ニコニコ大百科
ニコニコ市場
ザックリですが主だったところはこんな感じです。
このうち、記事のテーマである有料会員(プレミアム)にしか利用できないコンテンツ、というのはブロマガ・ニコニコ大百科・ニコニコ市場の記事作成・編集で、閲覧だけであれば一般会員でも利用できます。
基本的にどのコンテンツも一般会員もアクセス・視聴/閲覧が可能で、かつチケット制生放送やチャンネル登録制動画の視聴は、プレミアム会員であるかどうかは関係なくチケット、チャンネル登録の有無で利用できるかが決まります。
(プレミアム会員でもチケット・チャンネル登録を購入して視聴します)ちなみにアニメ作品はアニメ公式のチャンネルで配信され、現在放送中のアニメは最新話無料、それ以外でも第1話だけ無料で公開されているものが多いです。
プレミアム会員は何が違うのか?
公式ページの情報がもちろん正確なのですが、多岐に渡るので「動画サービス」の「視聴・投稿」に限定して纏めると
・視聴、投稿の画質が良くなる。
→特に視聴は常に高画質になります。(一般会員は回線が混む夕方~深夜は強制的に低画質モードの再生になります)
・お気に入り、マイリスト、タイムシフトに登録できる数が増える。
→タイムシフトについては、プレミアム会員なら放送後にタイムシフトを設定できるようになるので利便性がかなり向上します。
・コメント時に特別カラーが使える。
→使えなくても正直支障はないです。
・生放送で優先的な視聴権がもらえる。
→企業の公式生放送などの、入場者が何万人という単位の放送で弾き出されることなく視聴ができるのは、かなり大きなメリットだと思います。
・動画の予約投稿、サムネイルのカスタムができる。
→配信している人向け。投稿可能数が一般会員の50から無制限になるのも大きいです。
ざっとこんな感じです。
世の中でニコニコ動画のプレミアムでしか出来ない、というコンテンツは多分無いのですが日本発のサービスで一時期の普及率が非常に高かったため中身が豊富・企業や政府の公式生放送番組も多いのです。
お堅めの情報~オタクも首を傾げる人類には早すぎる系コンテンツまでニコニコ動画の対象レンジは恐ろしく広いです。そのコンテンツ群をできるだけ快適に利用したいのであれば加入して損はないでしょう。
というのはPC版の話。
アプリ版ニコニコ動画
アカウント情報は統一されているのでPC版でプレミアム登録すればアプリ版でもプレミアム会員の特典が利用できます。
高画質化や、広告の非表示などPC版の特典は一緒なのですが、アプリ版だとものすごく効果を感じます。
また特典どうこうの前に、一般会員だと動画のバックグラウンド再生が出来ないのが辛い。作業BGMがわりに、と開いた動画がメールチェックの度に止まってしまいます。
→動画の音声のみのバックグラウンド再生については更に別のアプリがあります。(iOS版
NicoBOX)
アプリ版をメインに利用したいのであればプレミアムの会員登録をお勧めします。
☆加入して得をする場合
損はしない、のですが得をする、となるとかなり限定されていて、「有料チャンネルを配信、収益が上がる場合」が該当するでしょう。ほかの動画サービスとは違い、ユーザーの反応が生放送中の画面にガンガン入るニコニコ動画のスタイルが合う人にとっては楽しくて収益になる、ということでお得でしょう。
利用の流れ
既にニコニコ動画のアカウント画面からプレミアム会員への入会ページへ飛んで、支払い情報を入力すればプレミアム会員になれます。
会員情報にプレミアムの表示が付きます。
利用料金と支払い方法
料金形態は下記の通りです。
・スマートフォン、ケータイ(ガラケー)の支払い料金と一緒に支払う(月額540円)
・クレジットカード(月額540円)
・PayPalアカウント(月額540円)
・LINE PAY/Webマネーで90日の利用チケットを購入(1728円)
他にもAppleIDやPlayStationStoreなどのゲーム機媒体経由の課金方法が用意されているのですが、他社経由すると割高になる(例:AppleIDでは月額720円、PlayStationStore・ニンテンドーe-ショップでは90日利用権が2160円)ので基本的には上記のうちから選びましょう。ちなみにAppleIDでの課金のみ年額での契約が存在しますが、それでもお得にはならないので考えなくていいと思います。
また、銀行振り込み、コンビニ払いには対応していないので注意しましょう。
総括
動画の視聴だけであればプレミアム会員への入会にはそれほどこだわらなくてもいいのです。
ただし、生放送番組を視聴するときには優先入場とタイムシフト機能の強化が非常に強力、というか無いと話にならないレベルになってしまう事態が発生します。
私は某人気ゲームの公式生放送視聴のためにプレミアム会員になりました。それをきっかけに他の生放送もちらほら見るようになったし、一般の動画の広告なし再生やアプリ版のバックグラウンド再生などの恩恵を受けている格好です。
日本発のサービスで、独特の文化があり、また多くの才能を発掘してきたニコニコ動画。長らく利用させていただいていますし、今後も末長く続いてほしいサービスです。